キーワードは“アサーティブネス” コミュニケーションのあり方を追求

Series:歯科経営者インタビュー

とむ歯科クリニック

院長

光田 斗夢

Tom Mitsuda

※この記事は、2016年5月発行のD RECRUITING JOURNAL
に掲載されたものです。
母校歯学部の入試に思い出が?
はい。推薦入試の枠で、愛知学院大学歯学部の面接を受けました。まだ高校生で歯科の現実もよくわかっていませんでしたが、聞きかじりの8020運動について背伸びをして答えると、面接官の先生が「それを実現することが歯医者の使命だよね」と突然目を鋭く輝かせて熱く語り始めました。後にその面接官は口腔衛生学の中垣晴男先生だと知るのですが、この経験は私にとって歯科医師とは何かを考える原体験となりました。
学部生のころから将来は開業志望?
その辺は曖昧でした。何はともあれ、卒業後はまずきちんと治療のできる技術を身につけなければという考えはあり、2つの医院で勤務医として経験を積みました。一つは一子相伝タイプ、もう一つは大組織タイプ。両タイプを経験したことで「自分ならばどんな医院を作るか?」という問いが生まれたように思います。
勤務医として得た教訓は?
後者の大組織で勤務しているとき、持ち前のコミュニケーション能力で多くのスタッフを惹きつける先輩歯科医師と出会いました。その人の周りにはいつも活気がある。同時に、患者さんからも組織上層からも高い評価を得ている。その現実を見て、歯科医療は手先の技術、目先の知識だけで成り立つわけではないのだと知りました。
開業後、はじめて正社員を採用したのは?
開業から1年後です。求人活動自体はもっと前から行っていました。それこそ初年度は70名を超える応募者があったように記憶しています。しかし、なかなかこの人と思える人に出会えない。自分たちが大事にしたいと考える価値観や人間性の持ち主と出会うことの難しさを、経験を通じて知りました。
どういう人だと貴院に合う?
言うなれば、「相手を立てつつ自分の意見も角を立てずに言える人」だと思います。周囲が見えないただの自己主張屋とはチームを組めませんが、反対に相手の主張を何でも大人しく飲み込んでしまう人とも建設的な未来を築くことは難しいと感じています。後者のタイプは、ある日突然辞めてしまうこともまれではありません。
採用や人材マネジメントのコツは?
コツはありませんが、コミュニケーションはいつも双方向的でありたいと意識し、一方的だなと気づけば改善を図っています。相手の意見や考えを引き出し、それを承認した上で自分のアイディアを提案する。A案もB案もある中で、この場合の最適は何だろうと共に考える。これはスタッフとだけでなく、患者さんとの関係においても大切にしているアサーティブなコミュニケーションのあり方です。医院全体でもっと質を高めていきたいと思っています。
PROFILE
1975年:東京生まれ
2000年:愛知学院大学歯学部 卒業
    愛知県内の開業医の下、勤務医として経験を積む
2006年:とむ歯科クリニック 開業

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