「経営は人なり」の確信 下町流のマネジメント

Series:歯科経営者インタビュー

かめいどファミリー歯科

院長

関根伸行

※この記事は、2016年9月発行のD RECRUITING JOURNAL
に掲載されたものです。
創業から5年が経過した。
平成23年に勤務先であった歯科医院を事業承継する形で開業。私とスタッフ3人での船出でした。ゼロから組織を立ち上げる苦労はなかったかもしれませんが、すでに今ある形を自分の理念に沿った経営スタイルに変えていくこと、現実に経営として成立させていくことの難しさに直面しました。それを乗り越えて、今やっと同じ方向を見つめて働けるチームを作れた気がしています。
スタッフの配置数が多いように感じるが?
ユニット5台の診療室に、ドクター3名、衛生士6名です。夜の時間帯は衛生士がさらに1名増えます。明らかにユニット数よりも衛生士の数の方が多い(笑)。もちろん、要員配置に無頓着だからではありません。主任格の衛生士をスーパーバイザーとして配置し、診療中の衛生士からの相談、質問に対しジャストインタイムの指示、応答ができるようにしています。
メンテナンスの患者さんが多い?
気がついたら多くなっていました。現在7割以上の患者さんがメンテナンスのために来院されています。衛生士のパフォーマンスと評価で当院の価値が決まるといっても過言ではありません。だから、患者さんに評価いただける衛生士であってほしい。そのためには、患者さんの最良を願い、主体的に考え、貢献できるようにする姿勢が一人ひとりの衛生士に求められます。
衛生士の採用に困ったことがない?
そんなことあるわけないじゃないですか(笑)。確かに波はあるように思います。衛生士が突然必要になって急いで求人を出したのにまったく反応がないこともあれば、いきなりポポンと応募が立て続いて対応に苦慮することもあります。どこの求人会社が良い悪いというよりも、どんな担当者が自分の医院の求人業務に携わってくれるか。それが、成果に大きく影響するように感じています。
業者ではなく、人を見る?
はい。当院を形作っているのは私だけではなくスタッフでもあり、またWEB制作会社、求人会社、ディーラー、ラボなど、当院の事業や価値観を支えてくれるステークホルダーのみなさんでもあります。他の医院とは違う世界のどこにもない当院のために、ここにしか注げない感性や能力を発揮してくれる人たちがいるからこそ、今の私たちの毎日があります。
「経営は人なり」だと。
そう信じています。「この人にとって何が一番いいのだろうと考えて仕事をしたい」「本当に役に立つことをしたい」「だからもっと勉強したい」。そんな真摯で熱い気持ちを当院という場に持ち寄ると、良い患者さんが集まってくる。そして、スタッフもステークホルダーのみなさんも、魅力的な人たちを引き寄せ合って、やはりここに集まってくる。すべてを含めてかめいどファミリー歯科だと確信しています。
PROFILE
1976年東京都生まれ/2001年日本大学松戸歯学部卒業/同年西葛西やまもと歯科医院(東京都江戸川区)勤務/2003年亀戸森嶋歯科医院(東京都江東区)勤務、副院長就任/2011年かめいどファミリー歯科医院開業

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