ネイティブ英語なんて必要ない!

ネイティブ英語なんて必要ない!

吉田ちか

株式会社KADOKAWA

本体1,100円+税

※この記事は、2016年5月発行のD RECRUITING JOURNAL
に掲載されたものです。

What’s the worst that could happen?
(最悪何があるっていうの?)

英語使用者数は、公用語人口で14億人、実用者で数えれば17億人以上と言われます。世界の人口のおよそ四分の一という計算ですが、そのうちネイティブと言われる英語を母国語とする人たちの数は、たった3.5億人に過ぎません。ネイティブの英語だけを完璧で純粋なものとして捉え、その英語が使えないと下手で恥ずかしいと考えてしまい、英会話に強いコンプレックスを日本人は抱きがちです。その価値観の無意味さを解き、心理的な障害を取り除く考え方と日本人の目指すべきイングリッシュスピーカー像を提案するのが本書です。

本書は、英会話の教科書ではありません。英会話とは何か、日本人が英会話をモノにするための発想とは何かを考えるための参考書です。随所に英語による著名人の名言も紹介され、日本人の英会話習得に対するスタンスについての、さまざまなメッセージがちりばめられています。

英会話習得の障害となっている日本人に共通の姿勢として、「失敗や下手の露見は恥」という過剰な自意識があることを、本書は暗に指摘しています。特に英会話の失敗は、誰もいないところでの失敗ではなく、常に人前での失敗です。それを繰り返すことは、日本人にはとって平然と受け入れられる事態ではないかもしれません。

問題は「何を恥とするか」ではないでしょうか。日本語に「聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥」という諺があります。本書でも、「What’s the worst that could happen?(最悪何があるっていうの?)」という一句が紹介されています。「何を恥とするか」。その視座の違いが、人の一生を大きく変えてしまうと言えます。これからの時代を生き抜くために、英会話習得を契機として、私たちは従来の感性を見直す必要があるかもしれません。

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