世界を極めた「ビビり」の奥義~古賀稔彦~

Series:スペシャルインタビュー著名人に聞く!歯の話

柔道家

古賀 稔彦

Toshihiko Koga

※この記事は、2017年1月発行のD RECRUITING JOURNAL
に掲載されたものです。

世界を極めた「ビビり」の奥義

きれいに掃き清められた柔道場に、青い柔道着姿で現れた古賀稔彦氏。現役時代は切れ味鋭い技と豪快な背負い投げで“平成の三四郎”と称されたが、意外にも性格は「本当はビビりなんですよ」とのこと。幼少期はイメージと異なり、「病弱で臆病な子どもだったし、歯医者さんなんて恐怖の対象でしかなかったですよね(笑)」という。そんな稔彦少年を変えたのは、やはり柔道だった。身をもって『人は変われるんだ!』ということを経験し、バルセロナ五輪で金、アトランタ五輪でも銀メダルを獲得するなど、その後の活躍は周知のとおりだ。

現在は指導者として手腕を発揮するが、教え子との向き合い方にも実直な人柄が表れている。「教え子たちにばかり頑張れとか、努力しろとか言うのは違うなと思ったんです。選手より、まず指導者である自分が努力しなければいけない」。そこで自ら「けがや体調面について、裏付けのある接し方をしたかった」とスポーツ医学を学び、医学博士を取得した。他人にさせるだけでなく、自ら努力して指導に還元する。そんな姿勢が、指導する言葉に説得力を持たせるのだろう。

古賀氏は、やる気のない子に『真面目にやれ!』とは言わないそうだ。「逆に、そんな子を人前で褒めてあげると、プライドが芽生えて急にやる気を出し始めることがあります。よく観察しながら、些細なことでも褒めて、存在価値を認めてあげることが大切です」。さらに、指導者が心の器を大きく持つことも育成のポイントだという。「性格や成長スピードは、人それぞれ。指導者はどんな子にも対応できるように心の器を大きく持たなければ、的確な指導はできません」。細やかな心遣いと、褒めて伸ばす指導。それは、自らが「ビビり」と表現する本来の繊細な性格から生み出された指導スタンスといえる。

引退した当時、これからどうやって生きていきたいかを考えた。出た結論は「最期は柔道着を着て、畳の上で死にたい」と、どこまでも柔道一筋。そんな思いで作った町道場『古賀塾』で、今日も子どもたちに柔道を通した育成活動を行っている。「柔道を作った嘉納治五郎先生の言葉に『精力善用、自他共栄』というものがあります。要約すると、人として生まれてきたからには、人や社会の役に立つことを、柔道を通して学びなさいということ。この古賀塾で、みんなと一緒に学んでいけたらいいなと思いますね」。

“歯”にまつわるエトセトラ古賀稔彦さんに質問!

歯科に対しどんな印象を持っていますか?
ここ10年くらいで、変わってきた印象がありますよね。安心できますし、頼れる場所になったと思います。技術の進歩で痛みも軽減したし、治療についてコミュニケーションを取りやすくなった。ちょっとしたことでも相談しやすくなりましたよね。
幼少時代、歯科に通った思い出は?
小学校時代に通いましたけど、もう本当に「恐怖の館」でしたよ(笑)。ガンガン、ガリガリ、ギリギリと、建築現場みたいな音がして。いつも足をピンと伸ばした状態で固まって、背中にびっしょりと汗をかいていました!
最近歯科で受診した診療内容は?
つい先日、ホテルで食事をしていたら奥歯が欠けたことに気づいて歯医者に行きました。ストレスとか疲れが溜まるとうつ伏せで寝てしまうことが多く、歯がずれた状態で噛みしめるからよく欠けるんです。
通う歯医者を選ぶポイントは?
上から目線で話すところよりも、相談しやすくて頼りたくなる歯医者を選びますね。何度も言いますけど、僕はビビりなので(笑)。以前は歯科医師である柔道の後輩がやっている医院に行っていましたが、最近は大学(岡山県)近くの医院に行っています。
医療施設経営についてアドバイスがあるとすれば?
1つは、自分の知っている範囲で済ませないこと。自分の知る範囲だけだと、楽だけど限界があって、それ以上の進化はない。もう1つは、人間性を養うこと。主役である患者さんが話しやすい関係を築ければ、より良い治療につながると思います。
PROFILE
1967年、佐賀県出身。現役時代は世界選手権2階級制覇のほか、ソウル・バルセロナ・アトランタと3度の五輪に出場。バルセロナでは金、アトランタでは銀メダルを獲得している。現役引退後は、町道場『古賀塾』を開塾するなど指導者として活躍。現在はIPU環太平洋大学体育学部体育学科教授、同大学女子柔道部総監督、日本健康医療専門学校校長、全日本柔道女子強化委員を務める。医学博士。[公式HP]http://www.kogatoshihiko.jp/

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