遺伝子が“朝食”を求めている?

Series:Talking About Wellness

健康を保つためには、規則正しい食生活が重要――。誰も驚かないような“常識”ですが、実はつい最近まで、その科学的根拠は見出されていませんでした。しかし2018年10月、名古屋大学の生命農学研究チームがついに「朝食を抜くと体重が増加する」原因を解明。20代の4人に1人が朝食を摂らないという現代において、大きな意義をもたらしています。

名古屋大学の実験は、ラットを「午前8時に朝食を食べる人」と「12時に最初の食事を摂る人」に見立てて行われました。「活動期に餌を与える群」と「4時間遅れて与える朝食欠食群」に同量の高脂肪食を14日間にわたって食べさせた結果、後者の体重・脂肪組織重量が増加。その原因は、「体内時計」の異常でした。

すべての生物が有する「時計遺伝子」は、睡眠、体温、血圧などほぼすべての生体機能を24時間周期に保つ役割を担っています。しかし活動期に餌を与えなかったラットでは、脂肪代謝をつかさどる肝臓の時計遺伝子が正常に機能せず、4時間遅れて動き出しました。また、活動期になると自然と上がるはずだった体温も餌を摂るまで停滞し、上昇時間が短くなったことでエネルギー消費量が減少。これらの結果により、朝食が体内時計のリズムを整え、代謝を促しているということが分かったのです。

この研究は、今まで光に同調していると考えられていた体内時計が、食事に最も強く制御されているという事実も明らかにしました。「いつ食べるか」と生体機能の関連性が遺伝子レベルで示されたことは、生活習慣病やメタボリックシンドロームに加え、糖尿病や心疾患の予防方法にも新たな切り口を生み出す可能性があります。体内時計と食事、そして予防医療。これらの関係は、今後の歯科業界における食事指導にも有用なものになりそうです。

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