食育が導くもの

Series:Talking About Wellness

※この記事は、2016年5月発行のD RECRUITING JOURNAL
に掲載されたものです。

栄養の偏り、不規則な摂取時間、生活習慣病の増加、肥満、過度の痩身志向、食物の安全性、自給率の低下…。今、私たちの食生活は、多くの課題を内包しながら営まれています。食べることによって人は生命を維持し、人との交流が発生し、社会が形成され、そしてそこから個人が生きる上での恩恵を受けています。情報が氾濫する現代社会。その中で、自ら食のあり方を見つめ直し、考え、選択しなければ、それぞれがそれぞれの人生を良いものにすることは困難です。今、私たちに求められているのは、食の自立。そして、その自立を援助するのが食育です。

食育は生きる上での基本であり、知育、徳育、体育の基礎となります。子どもたちに対して、心身の成長及び人格の形成に大きな影響を及ぼすことは言うまでもありませんが、あらゆる世代に必要な啓蒙活動でもあります。平成17年7月15日に食育基本法が施行され、すでに10年以上が経過しました。法の目指す大きな国民運動とまではまだ発展していませんが、少なくとも食育という言葉は広く国民に認知され市民権を得るまでに浸透しています。
また関連業界にも大きな影響を与え、例えば歯科領域においては、歯科系4団体(日本歯科医師会、日本歯科衛生士会、日本歯科医学会、日本学校歯科医会)が「食育推進宣言」を発信し、「食べ方」に着目したアプローチによって食育のすそ野を広げてきたことはご存知の通りです。

まだまだ日本人の多くは、食育と聞くと親子の料理教室や農業体験といったものをイメージしがちです。食育という言葉が、単に「食べることって楽しいね」という感覚的なものを指す次元を脱し、肉体、精神、文化、共同体、地球のあり方、そしてそれらとの関係の中で働く命の有り様に資するものだと理解されることが次のステップです。食育が導くのは、「世界と私のあり方」を探す旅なのかもしれません。

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