チョコレートとガムの行方

Series:Talking About Wellness

※この記事は、2016年11月発行のD RECRUITING JOURNAL
に掲載されたものです。

全日本菓子協会が発表した平成27年の菓子統計では、チョコレート人気の一方で、ガム人気の著しい低迷が明らかになりました。昨年のチョコレート市場は前年比3.7%増で、小売額5,040億円は菓子分野トップ。対するガムは年々売り上げを落とし、昨年は10年前に比べて4割減になりました。

チョコレート人気を牽引しているのは健康志向の40~50代。「高カカオ」や「乳酸菌入り」といった体に良いイメージが中年世代の消費者に定着し、シェア拡大に成功しました。ご存知の方も多いと思いますが、カカオパウダーには虫歯の原因の一つである連鎖球菌の活動を抑える働きがあります。歯科業界でもキシリトール100%の「歯医者さんが作ったチョコレート」が話題になりましたが、チョコレートが今後健康志向の市場にどう展開していくのか目が離せません。ちなみに、最近女性を中心に話題なのが、48度の低温で加工することでカカオの栄養素を多く残した「ローチョコレート」。ポリフェノールやビタミン、ミネラル、食物繊維などを豊富に含み、ダイエットやリラックス効果にも有効で、非の打ちどころのないスーパーフードと言われています。

一方、キシリトール入りと聞いて真っ先に連想するガムですが、世界的に“ガム離れ”が進んでいるようです。これまで「気軽に買うもの」だったガムは、近年「買わなくてもいいもの」になりつつあります。さらに、噛んだ後の始末が面倒というのも敬遠される一因のようです。メーカーは虫歯予防・噛むことによる健康増進といったメリットをアピールしていますが、目新しさに欠けるのが現状です。

かつての「お口の恋人」が、チョコレートやタブレット菓子などに押されたままというのも寂しい気がします。ガム復活のカギは、虫歯予防や噛むことによる健康だけでなく、そこに加わる「新たな付加価値とは何か」にかかっていそうです。

クオキャリアの採用支援サービスについて

これまで6000以上の歯科医院様に選ばれてきたクオキャリアの採用支援サービスは、歯科業界に特化したマーケティングによって把握された事実と、それに基づき企画された解決策が織り込まれています。

歯科専門求人誌、歯科専門求人サイト、合同就職説明会、求人票作成・発送代行などのサービスで、歯科衛生士・歯科医師の採用を徹底的にサポートいたします。

クオキャリアの採用支援サービスの詳細は、弊社ホームページhttps://info.quacareer.comをぜひご覧ください。

この記事につけられたタグ:

Latest Posts